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三 国 志

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〇〇五   魔王・董卓





洛陽(らくよう)の都

張譲
(ちょうじょう)

宦官の筆頭


「蹇碩よぉぉぉ……。
お前の罪はわかっているだろうなぁぁぁ……」
張譲
(ちょうじょう)


「ふん。あたしが何をしたって言うのさ」
蹇碩
(けんせき)


「とぼけても無駄だぁぁぁ……。
お前は馬元義という黄巾賊と内通していたぁぁぁ……。
証拠はあるのだぞぉぉぉ……」
張譲
(ちょうじょう)


「あらそう。あの馬元義とかいう男、見かけ以上に使えない男だったみたいね。
こうなったらあたしも覚悟を決めるわ。煮るなり焼くなり好きにしてちょうだい」
蹇碩
(けんせき)


「皇帝陛下に仇なす者にはぁぁぁ……。
死、あるのみだぁぁぁ……」
張譲
(ちょうじょう)


「だったらアンタが真っ先に死ぬべきじゃないのかしら?
何が陛下のためだか。
目障りなあたしを消す口実ができたのを喜んでるだけじゃない。
御託はいいからさっさと斬りなさいよ」
蹇碩
(けんせき)




洛陽(らくよう)の都 宮廷

霊帝
(れいてい)
王允
(おういん)

皇帝

司徒(総理大臣)


「董卓よ、よくぞ黄巾賊を破ってくれた!
喜ぶがいい! 皇帝陛下からお褒めの言葉があるそうだ!」
何進
(かしん)


「トウタクとやら、よくやったな。ほめてつかわそう。
それにしてもおまえはふとっているな。ちんは、しんきんかんをもつぞ」
霊帝
(れいてい)


「フハハハハハ! 吾輩にとっては他愛もない仕事であったわ。
だが陛下、わざわざ北の果てから都くんだりまで来てやったのだ。
言葉ではなく、褒美が欲しいものだな」
董卓
(とうたく)


「董卓、戦勝の立役者だからといい気になるなよ!
陛下に無礼であろう!」
王允
(おういん)


「いや、かまわんぞオウイン。トウタクのいうことはもっともだ。
それでトウタクよ、なにがほしいのだ。
かねか? かんいか?」
霊帝
(れいてい)


「そんな物になど興味はない!
そうだな……たとえば、その玉座などどうだ?」
董卓
(とうたく)


「な…………!?」
王允
(おういん)

「トウタクはかわったおとこだな。こんなふるくさいイスがほしいのか?
ほれ、もっていくがいい」
霊帝
(れいてい)


「…………ああ、その通りだ。
とりあえず、そのイスをいただいておくとしよう。
とりあえず、今はな」
董卓
(とうたく)


「………………」
王允
(おういん)



洛陽の都 董卓軍 陣営



「ウホッ、魔王様、どうでしたか皇帝陛下は」
丁原
(ていげん)


「無能、無能と聞いていたが、想像以上であったわ」
董卓
(とうたく)


「ウホホッ! 魔王様、めったなことをおっしゃってはいけません。
誰が聞いてるかわかりませんぞ!」
丁原
(ていげん)


「なんの、ここにいるのは吾輩とお前だけだ。
ところでのう丁原、聞いて欲しいことがあるんだが……」
董卓
(とうたく)


「ウホッ、魔王様のおっしゃることでしたら、何でも聞きましょう」
丁原
(ていげん)


「ならば、死ね!!」
董卓
(とうたく)


「ゴホォォォッ!?」
丁原
(ていげん)


「フハハハハハハ! 吾輩はこれから王になるのだ!
そのためには呂布が必要だ!
呂布さえいれば、吾輩は天下を獲れる!
フハハハハハハ!!!!!」
董卓
(とうたく)



洛陽の都 宮廷

張曼成
(ちょうまんせい)

黄巾賊の残党


「つまよ、こんなところによびだして、なんのようだ?」
霊帝
(れいてい)


「おーい妹よ、俺に何の用だ?
……んん、これは陛下。こんな時間にどうされましたかな」
何進
(かしん)


「カシンこそどうしたのだ。ちんはつまに、おまえのいもうとによばれたのだぞ」
霊帝
(れいてい)


「陛下ぁぁぁ……。何進ぃぃぃ……」
張譲
(ちょうじょう)


「うおっ!? ち、張譲ではないか。夜中にお前の顔は心臓に悪いぞ。
ところでお前、妹の何皇后(かこうごう)を見なかったか?」
何進
(かしん)


「皇后様はいねえよ!」
張曼成
(ちょうまんせい)


「なにッ!? き、貴様は黄巾賊! ブヒィィィィィィッッッ!!!」
何進
(かしん)


「ああ、カシンがきられてしまった。
……おや、ちんもきられている。うわああああ」
霊帝
(れいてい)


「張曼成ぃぃぃ……。よくやったぞぉぉぉ……」
張譲
(ちょうじょう)


「げひひひひ! これで約束通り、黄巾賊を再興させてくれるんだな!」
張曼成
(ちょうまんせい)


「なんだなんだこれは。呼ばれてきてやったら血の海ではないか」
董卓
(とうたく)


「喜ぶがいい董卓ぅぅぅ……。皇帝と大将軍は殺してやったぁぁぁ……。
天下はお前のものだぁぁぁ……」
張譲
(ちょうじょう)


「ほほう、つまりお前ら宦官は吾輩を新たな主君として迎え入れようというのか。
皇帝でも、大将軍でもお望み通りの地位で。
その代わり、恩返しにお前たちの権力を保証しろと言うのだな」
董卓
(とうたく)


「そうだぁぁぁ……。話が早くて助かるぞぉぉぉ……」
張譲
(ちょうじょう)


「フハハハハハハ! 見誤ったな張譲! 吾輩はやる時は己の手でやる男だ!
お前らの手など借りなくとも、いずれは霊帝も何進も叩っ斬っておったわ!
ちょうどいい、下手人としてお前の首を差し出し、吾輩は霊帝の仇討ちをした英雄になってやろう」
董卓
(とうたく)


「愚かなり董卓ぅぅぅ……。お前は黄巾賊に包囲されているぅぅぅ……。
断るのならばここから逃げることはできぬぅぅぅ……」
張譲
(ちょうじょう)


「げひひひひ! かかれお前ら! って、げひぃぃぃぃぃぃ!?」
張曼成
(ちょうまんせい)


「F*`lksaas13334438zkl;:」
呂布
(りょふ)


「どうか私の無礼を許してください。あなたを後ろから襲ったことをです。
でもしかたのないことでした。あなたはあまりに無防備で、そして私の主人を襲おうとしていたのですから」
陳宮
(ちんきゅう)


「フハハハハハハ! 黄巾賊の百人や二百人がどうした!
呂布よ、こいつらを氷人形にしてやれ!!」
董卓
(とうたく)


「董卓ぅぅぅ……。我々の策謀を見破っていたのかぁぁぁ……」
張譲
(ちょうじょう)


「aflsdfl:saasdfl;:」
呂布
(りょふ)


「私を恨まないでください。丸腰のあなたを斬ることは卑怯です。
でも私の新しい主人がそうしろと言うのです。これはビジネスですからね」
陳宮
(ちんきゅう)


「無念だぁぁぁ……」
張譲
(ちょうじょう)





かくして董卓は混乱に乗じて都の実権を握った。
魔王の支配が招くのは、はたしていかなる世の中なのか?
魔王に対抗しうる勢力は現れるのか……?




〇〇六   名族、起つ