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三 国 志

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〇〇八   虎牢関の戦い





虎牢関(ころうかん)前 董卓追討軍

武安国
(ぶあんこく)

孔融の配下



「よくぞ集まってくれたな、いずれ劣らぬ勇ましき諸侯らよ!」
袁紹
(えんしょう)


「あんな檄文をいただいては、立たないわけにはいかんからな!
いやはや、董卓の非を数え上げ、献帝救出を呼びかける見事な名文であった!
あれをものしたのはやはり……?」
張邈
(ちょうばく)


「そこまで褒められては面映い……。
私はただ、当然の理を唱えただけです」
橋瑁
(きょうぼう)


「謙遜めさるな。枯れ木に花を咲かすとうたわれた、この孔伷も感服いたしたぞ!」
孔伷
(こうちゅう)


(ふん。名士が集まってさっそく互いを褒めあっておるわ)
劉岱
(りゅうたい)


「ご歓談のところ失礼します。
どうやら目指す楽園・虎牢関には、呂布が待ち構えているようです」
張楊
(ちょうよう)


「黄巾賊をたった一人で蹴散らした、あの呂布か。厄介だな」
王匡
(おうきょう)


「なんの、誰であろうとこの名族率いる董卓追討軍を阻めるはずもない!
呂布ごときは名族の威光の前にひれ伏させてくれよう!」
袁紹
(えんしょう)


「待て待て。勇猛で知られる孫堅でさえやられたんだぞ。
ましてや相手は呂布だ。ここは慎重に行こう」
鮑信
(ほうしん)


「そうだな。慎重に行くに越したことはない」
袁遺
(えんい)


「何を弱気なことを。臆病風に吹かれたのなら今すぐ帰りなさい。
孔子曰く『おおかなづちは無敵だ』と申す。ここはわたくしに任せるのです」
孔融
(こうゆう)


「おお、孔融。よくぞ言った。しからばお前に先鋒を任せよう!」
袁紹
(えんしょう)


「ご安心召されよ。呂布などわたくしの自慢の配下が討ち取ってみせましょう。来なさい武安国!」
孔融
(こうゆう)


「がはははは! オラのおおかなづちで、呂布さのドタマかち割ってやるだ!」
武安国
(ぶあんこく)




虎牢関(ころうかん)前 公孫瓚軍

趙雲
(ちょううん)

公孫瓚の腹心



「ウスッ、公孫瓚先輩。先輩の知り合いだという男が面会を求めてるッス。どうしますか」
趙雲
(ちょううん)


「劉備……だと? うーむ、そんな名前のヤツがいたような、いなかったような」
公孫瓚
(こうそんさん)


「おいおい、公ちゃんは薄情じゃなあ。わしのことを忘れたんか?」
劉備
(りゅうび)


「ああ、ああ。お前が劉備か。名前は忘れていたが、そのウサギのような耳と猿のような手は覚えてるぞ」
公孫瓚
(こうそんさん)


「はっはっはっ。馬に乗って槍を振り回してばっかりいるから、頭が悪くなるんじゃ!」
劉備
(りゅうび)


「……………」
張飛
(ちょうひ)


「で、何の用だ。知っての通り俺は忙しい。これから虎牢関に攻撃するんだ」
公孫瓚
(こうそんさん)


「もちろんその手助けに来たんじゃ!」
劉備
(りゅうび)


「お前が? 俺を? 手助けに? どうした劉備、頭でも打ったのか。良い医者を紹介するぞ」
公孫瓚
(こうそんさん)


「心配せんでもわしは戦わん。わしは足手まといにしかならんからのう。
戦うのはこの頼もしい弟たちじゃ。董卓でも呂布でも倒してやるぞ!」
劉備
(りゅうび)


「黙って聞いてりゃ、いけしゃあしゃあとよくもまあ、他人任せに大口叩けるものね」
張飛
(ちょうひ)


「劉備の大ボラは子供の頃からだが……弟さんとやら、たしかにあんたらは強そうだな。どう思う、趙雲?」
公孫瓚
(こうそんさん)


「ウスッ。自分もそう思うッス。彼らが手を貸してくれれば助かります」
趙雲
(ちょううん)


「よし、歓迎しよう劉備。いや、劉備の弟さんよ」
公孫瓚
(こうそんさん)


「弟じゃないけどよろしくね。このロクデナシの面倒見るのは大変なのよ。アンタの軍に加わればすこし楽ができるわ」
張飛
(ちょうひ)


「……………………」
関羽
(かんう)



虎牢関

潘鳳
(はんぽう)


韓馥の配下



「http//sdjialjgffglflldsls;jods」
呂布
(りょふ)


「みなさん、敵が来たようです。夏の日のモスキートのように多くの敵です。
まずは私が敵の先鋒を倒します。みなさんはその後に続いて下さい」
陳宮
(ちんきゅう)


「呂布ぅぅぅ! オラと勝負しろぉぉぉ! ドタマかち割ってやる!」
武安国
(ぶあんこく)


「www.ghjakf;fkk98vbv99999」
呂布
(りょふ)


「これは立派なハンマーですね。家を建てる時に役立つでしょう。
しかし、それで私の頭を叩くのは無理です。なぜなら私は家のようにじっとしていません。
大変素早く避け、そしてあなたをすぐに倒すでしょう」
陳宮
(ちんきゅう)


「通訳されてる間に刺されたぁぁぁ……ッ!!!」
武安国
(ぶあんこく)


「ああっ武安国が!
孔子曰く『呂布には誰も勝てない』と申します。わたくしは逃げるので後は任せました」
孔融
(こうゆう)


「ぬうう。孔融め、口ほどにもない。誰か呂布を討てる者はおらぬか!?」
袁紹
(えんしょう)


「わっはっはっ! ワタシに任せろ! こっちだ呂布!」

潘鳳
(はんぽう)


「は、は、潘鳳さん。め、め、めったなことを言ってはいけませんよ」
韓馥
(かんふく)


「ajka900099000090909ll」
呂布
(りょふ)


「あなたはとても恰幅の良い方ですね。力はありそうです。
しかし速さはどうでしょうか? 私は体格では負けます。
でも速度ではあなたに勝つ自信がありますよ」
陳宮
(ちんきゅう)


「二行目の途中でやられたーーッ!!」

潘鳳
(はんぽう)


「い、い、言わんこっちゃない。わ、わ、私も逃げます!」
韓馥
(かんふく)


「だらしのない連中ばかりであるな! 他に誰かおらぬのか!?」
袁紹
(えんしょう)


「関さん、張さん。お呼びじゃぞ。呂布を倒したらたんまり褒美がもらえるじゃろう」
劉備
(りゅうび)


「他人事みたいに言うんじゃないわよ。いくらあたいでも、相手があの呂布じゃあちょっと気が進まないわ」
張飛
(ちょうひ)


「……………………」
関羽
(かんう)


「はいはい、どうせそうだと思ったわよ。あのヒゲ男、また一人で向かってくわ。
あたいも行けばいいんでしょ行けば!!」
張飛
(ちょうひ)


「dsdssdfl;sajjk;:999!!」
呂布
(りょふ)


「なんと素晴らしいヒゲでしょう! 私は感動しました。
きっと有名な方に違いありません。どうか名前を教えてはいただけませんか」
陳宮
(ちんきゅう)


「そいつは関羽! そしてあたいは張飛よ!」
張飛
(ちょうひ)


「gdfsal;d:go::]]」
呂布
(りょふ)


「この二人はとても強いです。私も勝てないかもしれません。
危険ですから離れて下さい、ミスター陳宮。
……はい、わかりました」
陳宮
(ちんきゅう)


「おお! さすが関さんと張さんじゃ! 呂布と互角に戦っとるぞ!」
劉備
(りゅうび)


「感心してる! 暇があったら! アンタも! 手を貸しなさい!」
張飛
(ちょうひ)


「これは呂布を討つ好機だ! 行け趙雲!」
公孫瓚
(こうそんさん)


「ウスッ。任せて下さいッス!」
趙雲
(ちょううん)


「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
呂布
(りょふ)


「通訳が逃げちゃったからなに言ってんのかわからないわ!」
張飛
(ちょうひ)


「顔色を見るかぎり、あわててるんじゃないッスか」
趙雲
(ちょううん)


「白塗りの顔でなにがわかるってのよ!」
張飛
(ちょうひ)


「…………ッ!」
関羽
(かんう)


「!?」
呂布
(りょふ)


「やった! 関羽が呂布の武器を弾き飛ばしたわ!」
張飛
(ちょうひ)


「gklasskldsdg;;777……」
呂布
(りょふ)


「逃げるな! 待つッス! 首を置いていくッス!」
趙雲
(ちょううん)


「……無理ね。アイツが乗ってる馬は赤兎馬(せきとば)と言って、
一日に千里を走る名馬よ。とても追いつけないわ」
張飛
(ちょうひ)


「呂布が逃げたぞーッ! 倒したのは劉備とその義弟・関羽と張飛じゃ! わしらの勝利じゃ!!」
劉備
(りゅうび)


「アンタは何もしてないでしょ!」
張飛
(ちょうひ)


「袁紹殿、好機だ。一気に虎牢関を落とそう!」
鮑信
(ほうしん)


「うむ! 劉備とやら大儀であった! 皆の者、名族の名のもとにかかれいッ!!」
袁紹
(えんしょう)


「だから呂布に勝ったのはあたいと関羽よ!!」
張飛
(ちょうひ)


「…………」
関羽
(かんう)




虎牢関前 董卓追討軍




「ほっほっほっ。さすがは呂布、守備もうまいですな。我々の勢いをもってしても虎牢関は落ちそうにありませんな」
陶謙
(とうけん)


「敗北に懲りたのか、いくら挑発しても出て来ぬ。これでは打つ手がない」
張超
(ちょうちょう)


「それにしても無名の一兵卒に負けるなんて、呂布もたいしたことないザンス。
もう勝ったも同然ザンス。宴でも開きながら兵糧攻めするザンス」
袁術
(えんじゅつ)


「お喜びのところ済まんが、急報が入った。
曹操が挙兵し、洛陽の都に進軍しているらしい」
鮑信
(ほうしん)


「おお、洛陽を脱出したとは聞いていたが曹操め、やるではないか。
我らも虎牢関には一部の兵を残し、曹操と合流して都を奪回しよう」
王匡
(おうきょう)


「待て待て。戦いが終わったばかりなのに何を言うのだ。兵も名族も疲れておる。
曹操の小勢と組んで一か八かの戦いをせずとも、虎牢関をじっくりと落とし、それから都に攻め上がればよいではないか」
袁紹
(えんしょう)


「……ならば、曹操は見殺しにしろと言うのか」
鮑信
(ほうしん)


「曹操殿はわたくしたちと合流せず、勝手に進軍しているだけです。
孔子曰く『よそはよそ、うちはうち』と申します。見殺しにしたなどと仰られては心外ですぞ」
孔融
(こうゆう)


「わ、わ、私も反対です。我が軍は激戦で疲れております!」
韓馥
(かんふく)


「そうですなあ、曹操殿には軍資金を贈りましょう。
兵より金のほうがもらったらうれしいに違いない」
張邈
(ちょうばく)


「もういい、好機をみすみす逃すことはできぬ。こうなれば我々の手勢だけでも曹操と合流いたす」
鮑信
(ほうしん)


「鮑信殿、俺も力を貸すぞ」
王匡
(おうきょう)


「やれやれ、家柄の低い連中は手柄を立てようと必死ザンスねえ。
ミーたちは悠々と正攻法で董卓と戦うザンスよ」
袁術
(えんじゅつ)


「…………」
公孫瓚
(こうそんさん)





かくして呂布は虎牢関にこもり、曹操は孤立した。
はたして洛陽の都を急襲する曹操に勝算はあるのか?
そして董卓はそれに対しどう動くのか?




〇〇九   曹操の初陣