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三 国 志

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〇一六   流浪の呂布





常山(じょうざん)

張牛角
(ちょうぎゅうかく)
張燕
(ちょうえん)
李大目
(りだいもく)
袁譚
(えんたん)

黒山賊の首領

黒山賊の頭目

黒山賊の頭目

袁紹の長子


「く、くそっ! 黒山賊がこんなに強いとは……。
後ろだ! 後ろに向かって全速力で走れ!!」
袁譚
(えんたん)


「見えます。見えます。袁譚までの位置、右30度。距離200」
李大目
(りだいもく)


「張牛角様! 今です!」
張燕
(ちょうえん)


「うおおおおおお!!! 行っけえええええ!!!!」
張牛角
(ちょうぎゅうかく)


「何!? 部下をぶん投げただと!?」
袁譚
(えんたん)


「袁譚様! 危ねえ!!」
麹義
(きくぎ)


「シャオッ! シャオッ!!」
張燕
(ちょうえん)


「ぎゃああああああっ!!」
麹義
(きくぎ)



常山(じょうざん)南部 袁紹軍 陣営

審配
(しんぱい)

袁紹の参謀



「むうう……。黒山賊(こくざんぞく)がかくも強いとはな。
公孫瓚(こうそんさん)め、厄介な奴を味方につけたものだ」
袁紹
(えんしょう)


「10万の兵力に加え、怪力無双の張牛角、千里眼の李大目、両手鎌の張燕か。
まるで万国びっくりショーだな」
逢紀
(ほうき)


「閣下、都を追われた呂布が訪ねてきました。
なんでも家臣に加えて欲しいとのことです」
沮授
(そじゅ)


「り、呂布だと? じ、冗談ではないわ!
董卓に続いて名族の首も奪おうと言うのだろう。すぐに追い返せ!」
袁紹
(えんしょう)


「待て待て閣下。これはいい機会だ。呂布に黒山賊を攻撃させよう。
呂布が勝てばよし、負けても我々は痛くもかゆくもない」
審配
(しんぱい)


「ふむ。お前もたまにはマシな策を立てるのだな。
閣下、私が呂布にそのように言って来よう」
逢紀
(ほうき)


「う、うむ。名族もそう思っていたところである」
袁紹
(えんしょう)



常山(じょうざん)南部 呂布軍 陣営




「大将、これは袁紹のヤローにていよく利用されちまったぜ。
黒山賊なんて放っぽっちまってよ、別の誰かを頼ろうや」
張遼
(ちょうりょう)


「kkishkjps@」
呂布
(りょふ)


「ミスター張遼が怒るのもわかります。ミスター袁紹はずるい人ですからね。
でも、私は黒山賊と戦おうと思うのです。なぜなら彼らは人々を困らせています。
困った人々を助けるために戦いましょう」
陳宮
(ちんきゅう)


「はっ。あいかわらず人のいいこっちゃ……」
張遼
(ちょうりょう)


「それでこそ呂布将軍だ。すぐに出陣の準備を整えましょう」
高順
(こうじゅん)



常山(じょうざん)

于毒
(うどく)
魏越
(ぎえつ)
成廉
(せいれん)

黒山賊の頭目

呂布の家臣

呂布の家臣



「性懲りもなくまた現れたか。今度は俺様が相手だ!
毒の斧を喰らえッ!!」
于毒
(うどく)


「jkladskfl;98lkzl;;;」
呂布
(りょふ)


「昔の人は言いました。『当たらなければどうということはない』と。
とてもいい言葉です」
陳宮
(ちんきゅう)


「げええっ!? 貴様は呂布!? ぐわあッ!!」
于毒
(うどく)


「袁紹め、呂布を助っ人に呼びおったか!
だがしかし、我々のコンビネーションは破れん!
行くぞ張燕! うおおおおおお!!」
張牛角
(ちょうぎゅうかく)


「させるかっつーの!!」
張遼
(ちょうりょう)


「なんだと!? 俺をキャッチした!?」
張燕
(ちょうえん)


「張遼、そいつを寄越せ! この鉄球にくくりつけて投げ返す!
ふんッッ!!!」
高順
(こうじゅん)


「わああああああ!! 避けてください牛角様!!」
張燕
(ちょうえん)


「ぐおおおおおおッ!?」
張牛角
(ちょうぎゅうかく)


「な、なぜ避けなかったのですか牛角様!」
張燕
(ちょうえん)


「フン。かわいい部下を見捨てられるものか……。
張燕、後は頼んだぞ……。ぐふっ」
張牛角
(ちょうぎゅうかく)


「今だ! 黒山賊を突き崩せ!」
魏越
(ぎえつ)


「牛角様の築いた黒山賊を全滅させるわけにはいかん。
ここは退くぞ! 李大目、お前も逃げろ!」
張燕
(ちょうえん)


「呂布軍接近中。注意。注意。
呂布軍までの距離、100。90。80。7……。
………………」
李大目
(りだいもく)


「背後までは見えなかったようですね。
さあ、後は張燕だけです。追撃しましょう」
成廉
(せいれん)



常山(じょうざん)南部 袁紹軍 陣営


「な、なんとすさまじい連中だ。たったあれだけの兵で、黒山賊を壊滅させてしまったぞ」
袁紹
(えんしょう)


「呂布と黒山賊が共倒れになればいいと思っていたが……まさかこれほどまでとはな。
閣下、かくなる上は呂布も殺してしまおう。奴らはいずれ害となる存在だ」
審配
(しんぱい)


「う、うむ。名族は許可する。よきにはからえ」
袁紹
(えんしょう)


「戦勝祝いの酒宴を開くと言って、呂布を招こう。
その席で顔良(がんりょう)、文醜(ぶんしゅう)らに斬らせるのだ」
逢紀
(ほうき)



常山(じょうざん)南部 袁紹軍 宴会場


「123kll;dlllasioopk」
呂布
(りょふ)


「みなさん、ミスター袁紹が素敵なパーティーを開いてくれました。
今日はどうぞ旅と戦いの疲れを癒してください」
陳宮
(ちんきゅう)


(……魏越)
成廉
(せいれん)


(ああ、におうな。少し周囲を調べてみよう)
魏越
(ぎえつ)


(わかった)
成廉
(せいれん)


「襲撃の準備はできたか? 油断はするなよ。
相手はあの呂布だ。二重三重に包囲するんだ」
顔良
(がんりょう)


「フンガー! フンガー!」
文醜
(ぶんしゅう)


「やはり、な。
俺が奴らの注意をそらす。お前はその間に呂布将軍らを逃がしてくれ」
魏越
(ぎえつ)


「了解だ。……死ぬなよ魏越」
成廉
(せいれん)


「待て!! 貴様らの陰謀は見破った! 俺がこの場で血祭りにあげてやる!!」
魏越
(ぎえつ)


「チッ、勘のいい奴だ。だが死ぬのはお前と呂布の方だ!!」
顔良
(がんりょう)


「フンガーーーー!!」
文醜
(ぶんしゅう)



常山(じょうざん)南西部


「…………kghjdkll」
呂布
(りょふ)


「私は間違っていたのでしょうか。
ミスター袁紹に攻撃され、ミスター魏越を失いました。
私の向かう所では争いが起きるのです。私が原因なのでしょうか」
陳宮
(ちんきゅう)


「そんなことはありません! 呂布将軍、あなたは正しいことをしています」
成廉
(せいれん)


「おうよ。アンタはただ、人が良すぎるだけだ。
頭にバカが付くくらいにな」
張遼
(ちょうりょう)


「我々はあなたに従う。あなたは自分の信じる道を進めばいい」
高順
(こうじゅん)


「私もそうです。いつだってあなたの力になりますよ。
もっとも、私には通訳するしか能はありませんが」
陳宮
(ちんきゅう)


「………………アリガト。
アリガト、ミンナ……」
呂布
(りょふ)



徐州(じょしゅう)西部

曹嵩
(そうすう)
張闓
(ちょうがい)

曹操の父

陶謙の家臣



「ま、待ってくれ! 何をするんだ!
ぼ、僕は曹操の父だぞ!」
曹嵩
(そうすう)


「はーはっはっはっ!! そんなことは知ったことか!
俺様の名は張闓! 徐州刺史・陶謙の命によりお前を討つ!
はーはっはっはっ!!」
張闓
(ちょうがい)


「うわあああああああああっ!!!」
曹嵩
(そうすう)



徐州(じょしゅう)

糜竺
(びじく)
曹豹
(そうひょう)
孫乾
(そんけん)
陳珪
(ちんけい)

陶謙の重臣

陶謙の家臣

陶謙の家臣

陶謙の重臣


「ほっほっほっ。張闓が護衛させていた曹操の父を殺した?
そんな馬鹿なことがありますか。誤報ですよきっと」
陶謙
(とうけん)


「あっはっは。その通りです。あの品行方正な男がそんなマネをするはずがありません」
糜竺
(びじく)


「……でも、もし本当だとしたら?」
曹豹
(そうひょう)


「……………………」
陶謙
(とうけん)


「……………………」
糜竺
(びじく)


「……………………それは、一大事じゃのう」
陶謙
(とうけん)


「張闓は袁術(えんじゅつ)のもとへ逃げたと聞いた。
おそらく袁術の差し金だったのだろう」
陳珪
(ちんけい)


「曹操は仇討ちに乗り出すことでしょう。陶謙様、すぐに迎撃の準備をお願いします」
糜竺
(びじく)


「説得……に耳を貸すはずもないか。
やむをえん、孫乾。各地の諸侯に援軍を頼んでくれ」
陶謙
(とうけん)


「かしこまりました」
孫乾
(そんけん)



青州(せいしゅう)


「……なるほど。徐州を旅行中だった父上が陶謙君に殺されたか」
曹操
(そうそう)


「曹操、親父さんの仇を討ちたい気持ちはわかるが、よく考えるんだ。
この話、裏に何かありそうだ」
夏侯惇
(かこうとん)


「父上のことは置いておいて、たしかに腑に落ちないね。
袁術君か誰かが絡んでいそうだ。
でも袁術君に、こんな回りくどい策を立てられるのかな」
曹操
(そうそう)


「そうか、袁術の仕業なのか。ならば陶謙の次に袁術の首を挙げるぞ!」
夏侯淵
(かこうえん)


「お主はあいかわらずせっかちじゃな。まだ陶謙を討つとも決めておらんのだぞ」
程昱
(ていいく)


「いや、青州黄巾軍を手に入れた僕らの力を見せるまたとない機会だ。陶謙は討とう」
曹操
(そうそう)


「た、たしかに父上の仇討ちという大義名分は立ちますが……」
荀彧
(じゅんいく)


「殲滅」
郭嘉
(かくか)


「そう、やるなら殲滅だ。僕に歯向かうもの全てを叩き潰す。
僕に逆らったらどうなるのか思い知らせるような、そんな戦をするべきだね」
曹操
(そうそう)


「や、やるのか殿!」
曹仁
(そうじん)


「やろう。曹操の名を天下に知らしめるんだ。
董卓君に負けた頃の僕とは違うんだということをね……」
曹操
(そうそう)



揚州(ようしゅう)


「はーはっはっはっ!! やったぞ袁術様!
曹操の父を殺し、陶謙に濡れ衣を着せてやったぜ!」
張闓
(ちょうがい)


「長年の間、ミーのために陶謙に仕えてご苦労だったザンス!
さあ、褒美をくれてやるザンス」
袁術
(えんじゅつ)


「はーはっはっはっ!! はーはっ……。
ええと、袁術様、俺の周りに集まったこの兵たちは……?」
張闓
(ちょうがい)


「ユーに死という名の褒美をくれてやる使者ザンス」
袁術
(えんじゅつ)


「うぎゃああああああ!!」
張闓
(ちょうがい)


「……これでよかったザンスか?」
袁術
(えんじゅつ)


「フッ。上出来ですよ。
これで曹操は徐州を攻めてくれます。その隙をつき、徐州を奪う策を立てましょう。
そうそう、張闓の首を曹操のもとに届けるのをお忘れなく。
お父上の仇が我々に庇護を求めてきたから、殺しましたと言ってね」
周瑜
(しゅうゆ)


「ふーん。細かいことはよくわからないザンスが、周瑜の言うとおりにすればいつも得するザンス。
今も褒美を払わなくて済んだザンス!」
袁術
(えんじゅつ)





かくして呂布は放浪を続け、曹操は仇討ちの兵を上げた。
周瑜の操りを曹操は自らの力を示す好機に変えられるのか?
そして狙われた徐州の運命はいかに?




〇一七   曹操危機一髪